両親のそばに寄り添う将来の暮らしを見据えた、シンプル&快適に暮らせる家

両親のそばに寄り添う将来の暮らしを見据えた、シンプル&快適に暮らせる家

S様邸(西条市)
新築平屋注文住宅

家族構成 2(シニア世代ご夫婦)
延床面積 105.5㎡
工法 木造軸組工法
設計監理 建築家 大野順作建築研究所
[大野順作]
工期 6ヶ月

設計事務所にプランを依頼した結果、当初は予算を大きく上回ってしまった

シニア世代のS様ご夫妻は現在も現役で働き、関西に生活の拠点があります。奥様のご両親が高齢となり、ゆくゆくはケアが必要になることを見越し、将来はご両親がお住まいの西条市の実家の近くで住むというライフプランに沿って家を建てることを決めました。

ご夫妻にとって3軒目となる今回の家づくり。「どんな家にしたいか」という点で、ご夫妻にはかなり明確なプランがありました。まず初めに起こした行動は、イメージを実現してくれる設計事務所を探すこと。家を建てる地域の近くで実績のある会社を探し、「大野順作建築研究所」への依頼を決定しました。

ご夫妻が希望されたのは、「メンテナンスがしやすい」「バリアフリー」で、シンプルな平屋であること、そして予算内で建てられること。打ち合わせ後に上がってきた図面はとても素晴らしいデザインでしたが、予算は予定金額をかなりオーバーしていたそうです。しかしご夫妻は「高齢にさしかかってゆく将来のための住まいはシンプルでいい」と予算内での実現を希望。

設計事務所が施工会社として推薦したのが川下建設でした。同社の担当者がご夫婦の希望する予算とプランのすり合わせに尽力し、ビルトインガレージをあきらめ、ウッドデッキを簡略化するなどの変更を重ねて今のプランに落ち着いたそうです。

奥様の希望により「独立型キッチン」を採用

ご夫妻が重視した「メンテナンスしやすい家」にするため、外壁にはガルバリウム鋼板を使用。間取りはシンプルな2LDKで通路も広めに確保し、車椅子での生活も可能な設計となっています。ウッドデッキを囲むようにL字型に広がるリビングダイニングルームには和室スペースが設けられ、広々として自然光が入る明るいスペースになっています。
「料理に集中したい」という奥様のご希望で、キッチンは独立型。I型キッチンの片側は全面が食器棚となっています。現在の住まいでも採用している、奥様こだわりのスタイルだそうです。機能性を重視したキッチンで料理ができる一方で、ダイニングルームは食事や団欒のためだけのスペースとなっていて落ち着けます。設計事務所提案の「自然光が入るスリット窓」や、室内に柔らかな陰影を与えてくれる照明もお気に入りだそうです。

川下建設の職人さんの腕が確かで、安心して任せられた

S様ご夫妻は、工事の過程では難しい工程や新しい建材などを使用するときにも丁寧に仕上げてくれる川下建設の職人さんに非常に安心感を抱いたそうです。「まず、現場がいつも非常に片付いていてキレイだということに感心しました。そして、棟梁は常に設計士や担当者とコミュニケーションを欠かさず着実に仕事を進めていってくれていたようで、信頼してお任せできました。」と語ってくれました。

将来は観葉植物を置き、庭を整えて、魅力ある暮らしを創っていきたい

現在はまだ関西での生活を続けているS様ご夫妻。しかし、実家の近くに住まいができたことで、ご両親にいつなんどきケアが必要になっても大丈夫という準備を整えることができました。そしてこの家で、ご夫妻自身のリタイア後の暮らしをはぐくんでいくことになります。「本格的に住むようになったら庭を手入れし、室内にも観葉植物を置いて、温かい居心地のいい住まいを創っていきます」ということです。