終の棲家として故郷今治に建てた、薪ストーブのある平屋の家

終の棲家として故郷今治に建てた、薪ストーブのある平屋の家

O様邸(今治市)
新築平屋注文住宅

家族構成 3(60代ご夫婦 お母様)
延床面積 122.7㎡
工法 木造軸組在来工法
設計監理 建築家 Y.Architectural Design
[河野洋一]
工期 6ヶ月

松山のマンション暮らしだったご夫妻が、今治で家を建てることに

お二人で松山市のマンションにお住まいだったO様ご夫妻。足を悪くされて車いす生活となった奥様のお母さまと一緒に暮らすため、生まれ育った今治で、お母様が住む家を建て替える形で家を持つことを決めました。スタイリッシュでありながら自然素材を使った住宅が街の風景に溶け込む作品実績が多い建築家・河野洋一氏に設計を依頼。ご夫妻が希望されたのは、80代のお母様とご夫妻が安心快適に暮らせるシンプルな平屋建てで、今後のメンテナンスのしやすさも重視しました。

プランを実現する施工会社選びでは数社から見積もりをとり、最も予算に近かった川下建設に決めました。同社の大工さんが社寺の建築にも携わる手腕の持ち主であり、技術的にも信頼できると感じたそうです。

今治市の現場を安心して任せられる、頼もしい職人集団

O様が暮らす松山市からは少し離れた今治市での工事を頻繁に見に行くことはできませんでしたが不安はなかったそうです。現場を預かる川下建設の大工さんたちは地域にもきちんと説明をして仕事を進めていたようで、近隣の方からの評判も上々でした。
「ガルバリウム鋼板の横葺き屋根」など、同社にとって初めての施工では建築家とも何度も打ち合わせを行っていました。慎重かつ丁寧に工事を進めていく仕事ぶりは十分信頼できるものだったそうです。

天井が高いリビング空間がスタイリッシュな、バリアフリーの家が完成

平屋建では天井高を確保して魅力ある空間を創ることができます。完成したO様の新邸は白基調の和モダン空間で、小上がり和室を備えたリビングダイニングルームは天井高があるため開放感抜群。3つの個室はご夫妻とお母様がそれぞれのプライベートスペースとして使用。もちろん、全面フラットで扉はすべて引戸、通路の幅も広いバリアフリー仕様です。

薪ストーブは、奥様が気に入り設置を希望されたもの。ナチュラルで温かみのある空間をピリっと引き締めるような存在感です。

暑い時期に住み始めてみて、断熱効果の高さを実感しているそうです。
「広い空間ですがエアコンを入れるとすぐに冷えますし、日中しばらく外出して帰ってきたときにも涼しい空気が保たれていて、この家では光熱費が抑えられそうです。

今後は庭を整備して、さらに快適な暮らしへ

「義母は自分の部屋とリビングをウッドデッキ経由で出入りすることもできます。新居に住むことで義母は行動範囲が広がり、身の回りのことなど自分でできることも増えますので、健康維持の面でも非常にいい効果があると思います。」と、O様はお母様のケアという面でも新邸の完成を喜ばしく感じています。

今までお母様が住んでいた旧母屋がある200坪以上の広々とした敷地を今後は整備し、庭を整えていく予定だそうです。まずは安心のよりどころとなる家が完成し、これからはさらに暮らしの付加価値を高めていく、そんな夢広がるご一家の未来が楽しみです。